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中国・モンゴル旅行記-2009-

国立自然博物館での賄賂話

ウランバートルに戻った翌日、朝一番で自然史博物館へ行ってきました。
突き抜けるような青空ですが、朝から寒くて息が白いです。

国際学生証を持ち合わせておりませんでしたが、もしやと思って取り出した普通の大学の学生証(日本語オンリー)で学割価格。
モンゴルの人は普通に優しいです。ありがたい。

動物の剥製、鉱石、隕石などラインナップは豪華な博物館。
上野の科博が大好きな私にとって、この場所は涎が出るくらい面白い場所で、いつまででも居られる気がしました。
実際は、科博ほど広さがないためここでは2時間程度の滞在でしたが・・・。

ちなみに・・・
入館料(学割)1000Tg(=70円)。写真撮影代5000Tg(=350円)。
写真撮影代って面白いです。入館料より高い・・・。
でも、もちろん写真欲しいですから払います。

こちらは鉄隕石。1952年に発見されたそうな。
でっかい582kg。

こちらは鉱石のコーナー。
葡萄色の蛍石や青緑色の天河石や淡青色の緑柱石などが並ぶガラスの向こう側。
石好きにはたまらない空間。写真は藍が美しい藍銅鉱、アズライトなり。

剥製のコーナー。
モンゴルの砂漠の動物たちです。
ホゴ(鹿)と見間違えた砂漠のガゼルもここにいました。

そして、この博物館の大目玉はこちら。
ゴビで掘り出された「タルボサウルス」の化石です。

でっかいですよ。スケール違います。
自国で発掘された巨大恐竜の化石がぼんぼんと並べられているこの博物館の贅沢さ。
スケール違います。

実はこの子、写真撮影禁止なんです。
入り口で払った写真撮影券はこの恐竜コーナーでは一切使えません。
看板に書いてました。分かりやすいように「No Photo」のロゴと文字が。

一番の展示品だからそりゃ仕方ないか・・・とあきらめようとした時に、何かを察知したのか、館内の掃除のおばちゃんがつつつっと寄ってきまして。

「あんた、写真撮りたいんでしょ。」

「え?でも駄目なんでしょ?」

「5000Tgでいいわよ」

「・・・(まじっすか)」

あ、これがわいろってやつか、と思いました。アジアではありがちな展開です。
賄賂を要求されるなんて人生初でありました。

で、ここに写真が載っているということは・・・・、まあそういうことです。
+350円で目玉展示品も写真撮り放題なら、全然OKかと。

巨大草食恐竜の骨盤だそうな。私の身長よりビッグサイズ。
もちろんこちらも本来は写真撮影禁止です。

時代が少しだけ新しくなって、マンモスの牙。立派。
こちらはマンモスと同じ時代に生きたサイの仲間(?)。
角、かっこいいです。

例の掃除のおばちゃん、入館者が少ないのをいいことに、骨たちとツーショットで写真を撮ってやる、と張り切っておられるのです。
過去に地球を制覇した偉大な先人(人じゃないな・・・)たちと、ちょっと後ろめたい顔してツーショット。
なんだかモンゴルまで来て、倫理観と好奇心が秤にかけられてるような・・・。

でも、帰ってきて写真を見たら思いの外いい顔して写ってたんで、あ、私の場合はがぜん好奇心が勝つんだな・・・と悟りました。

スケールのでっかいモンゴルの自然科学がぎゅぎゅっと詰まった国立自然博物館。
好奇心の強い方はぜひタルボサウルスとツーショットしてみてください。

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