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中国・モンゴル旅行記-2009-

リアル☆田舎に泊まろう、っていうか泊めてください…

時間は夕方18時半。もう薄暗くなりつつある砂漠。完全に日が落ちてしまったら、道路も街灯もない砂漠の真ん中でオオカミと闘いながら夜を明かすことになるわけですか。

それもまた一興じゃない?と言ってみたところ「野宿だけは絶対にイヤ!」とナサに一刀両断されました。

彼女曰く「モンゴルのカントリーサイドは治安が悪くて、銃を持った人たちがたくさんいるから怖い…」ということですが、むしろ人っ子一人いないですよココ…。砂漠の真ん中で行くあてなく困り果てた私たち。どうする?どうする?どうするのよ!?

このまま野宿決定か…と思われたその時、前方にぽつんとゲルを発見!こーれーだー!!


もうこれしか泊るところはないわけです。なんとか説得して一夜の宿を借りないと…。

クラクションを鳴らしてみると、中から小さなお婆ちゃんが出てきました。おぉ、第一村人発見!!早速ママがお泊り交渉。リアルに「田舎に泊まろう」のモンゴルバージョンですから。

ちなみに、モンゴルのゲルでは最初に大きな犬が飛び出してくることがままあるので、いきなり車を降りて訪問すると危険です。車に乗ったまま、クラクションで呼び出しましょう。

交渉の結果、というか「私たちぃ、泊まるところがないんですぅー」と泣きついた結果、2つあるゲルのうち1つに泊めてもらえる事になりました。お婆ちゃんありがとー!!

砂漠の夜は寒いですが、ゲルの中は暖かく、なんだかやっと人心地ついたような気分。おばあちゃんがお茶を振舞ってくれたり、息子さんがミルク菓子を出してくれたり。なんかもうそんなにお構いなく…と言いたくなるような待遇です。

そして判明する驚愕の事実。

「あんたら、あの砂丘で転げまわったって?!あそこは蛇の寝床だよ。毒蛇もいるのに…。よくまあ無事だったねぇ…」

早く言ってよ・・・orz

無知とは恐ろしい事です。一歩間違えたら毒蛇に噛まれてたんですから。こんなところに病院なんてあるわけないし、血清なんて手に入るわけもないし、噛まれたら死んでたかなーとか思って軽く鳥肌立ちました。まあ何はともあれ無事だったからいいのです。いい経験ができましたし。

夜。22時をまわると夜空がぐっと賑やかになります。満天の星空!ゲルの外でビール片手にゴビの星空を眺めました。天の川もカシオペアも北斗七星も、日本で見るよりずっと光ってます。

同じ速度で夜空を横断していく発光体を見ました。衛星です。よくよく探してみると驚くぐらい多くの衛星が地球を回ってるのが分かります。

そしてもちろん流れ星も見つけ放題。真っ暗な中に大きな流れ星がひとつ光ると、空全体が一瞬パッと明るくなるのが分かります。

5年前ケニアで見た星空とどっちが綺麗だろうか、とか野暮な事を考えてしまいました。あの時は闘病あけで心が病んでいた事もあって、星空やら生命力溢れたサバンナの動物たちにえらく感動したものです。5年前と変わらず、自分は未だにガン患者です。でも今日の星空も綺麗だからまあいっか…と、勝手に一人納得したりして、ゴビ砂漠の夜を満喫するのでした。

そんなこんなでゴビの夜は更け、「ケニアのコテージとは違ってゴビ砂漠のゲルにはトイレがない」という惨劇に気付くまで、美味しいモンゴリアンビールを飲む手が止まりませんでしたとさ。

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