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インド・ネパール旅行記-2007-

到着早々の災難

デリー、インディラガンディー空港着は20:30。荷物のピックアップや両替やらに予想以上に手間取ったため、空港を出たのは21時半を回っていました。で、いきなりのトラブル発生。予約していたホテルからのピックアップは、どこを探しても、どこをどう見ても、私を迎えに来てはいませんでした。初っ端から、おいおいコレどうしろっちゅーねん、という状態。仕方ないく、悪名高きプリペイドタクシーに370Rsを支払いました。予約していたホテルはニューデリー駅前。そこへ連れて行ってくれ、と十分確認してお金を払ったはずだったのですが…、

曲者揃いのデリーの運ちゃんが、客の頼みをそのまま素直に聞くなんて、そんな夢物語は期待してはいけません。お金を払った後になって、「俺はそのホテルを知らない」とか「今はお祭りだから駅前に車は入れない」とか御託を並べはじめ、しまいには「そのホテルの辺りは治安が悪いから俺の勧めるホテルにしておけ」と勝手に走り出すのでした。さすがデリーのタクシー。てか、知らないんなら金返せ。で降ろせ。頼むから、降ろしてください。

知らないホテルをぐるぐる廻らされ、しまいに地図にもないような場所で降ろされた揚句、急に声をかけてきた日本語ぺらぺらインド人が「ツアーを組んであげるよ」という…、こんなにありがちな展開が、私の目の前で、かつデリー着早々繰り広げられているという現状に、思わず笑ってしまいました。

笑ったら、少し元気になって、さてどうしたものかと頭を抱えるわけです。「お願いだから駅まで行ってください」、と他のタクシーの運ちゃんたちに頼んでも、誰もその願いをかなえてはくれません。かつ、ツアーを組んであげるよおじさんは、聞いたこともない地名と法外な金額を連呼しながら、しつこく後ろを付きまとってきます。誰も彼も信頼できない異国の地に独り。どうしますか?想像してみてください。嘘つきばかりの世界に独り、右も左も分からない状況で落っことされたら、そして皆が一斉に自分をカモにしようと寄ってきたら。どうしますか。逃げます、私なら。

とにかく逃げました。なんで到着早々こんな思いをしているんだというむなしい気持ちを抱えつつ、バックパック背負って必死の早足(足が悪いので走れないのです!)。深夜のニューデリーをホントに必死の形相で歩き回りました。周りの状況も自分の現状も想像を越えてます。道に牛が座ってるんですよ、普通に。それが当然だって顔して。その周りで人が焚き火してるんです。道の真ん中で。で、みんながこっちをジロジロ見てるんです。それが、私が落っことされた真夜中のニューデリーでした。そんな世界を早足に眺めつつ、誓ったことがありました。生き抜いてやる、この世界を。絶対この旅、生きて帰ってやる。

ようやく地図で現在地を確認できるところまで来て、落ち着きを取り戻した後、本日の宿を探しました。小さな安宿で値段交渉し、さんざん勧められる怪しげなツアーを全部断って、1泊350Rsのダブルベッドをひとつ確保しました。この時点で深夜0:30。もう眠らせてください。何もかも忘れて眠りたいです。インドの旅、なんてディープなんだよ…とか呟きながら、シャワーも浴びずにベッドに転がり込みました。

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