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インド・ネパール旅行記-2007-

本場アユールベーダ体験

そうだ!アユールベーダに行こう!!鉄道のチケットを取ったことで疲れ果て、ひとしきり安宿のベッドでごろごろしていたのですが、さすがに明日この街を立つ前に、何か良い思い出をひとつでも作っておきたくて、思いたちました。

ニューデリーの有名アユールベーダ専門店の住所が書かれたガイドブックを片手に、いざオートリクシャー・ネゴシエーション!!…と、片道の値段がかなり高くて、こっちが値を上げてしまいました。オートリクシャーで片道200Rsって、どんだけ遠いんですか。交渉をねばった結果、片道150Rsまで下がったんですが、どうも納得できないのです。土地勘のない旅人でもわかります。この住所、そこまで遠くないぞ、と。

すると、たまたま通りがかった2人組の憲兵さん(?)みたいなのが、助け船を出してくれました。正規オートリクシャーのカウンターまで連れて行ってくれて、片道60Rsでチャーター。感謝感謝。ありがとうございますです。優しい人もいるのですね、この街には。

アユールベーダ店「ケンドラ」は、予約なしでもすぐに入れて、45分のマッサージが23ドル。一応、インドでは高級な専門店ですが、日本で受けるマッサージの半額くらいの価格です。大喜びでお着替え。そしてマッサージ室に入りました。

…が、そのマッサージの内容が微妙に怖いのです。これが本場のアユールベーダ、と言われたらそれまでなんですが、やはり怖い!どこからともなく不思議な呪文流れてくる小さな部屋の真ん中で、頭の先から足の先まで、みりんを入れすぎたキンピラゴボウみたいな匂いのオイルを擦り込まれ、丁寧に揉みほぐして…。なんだかお肉の下ごしらえをされている気分です。注文の多い料理店みたいな。マッサージ師の2人が時折小声で話し合って、クスッと笑う様も、なんというか、2人の魔女がどうやって私を今夜のごちそうにしようか話し合っているみたいで…。

それでも、本場のアユールベーダはやはり気持ちいいです。ベッドは固いし、呪文は笑えるし、今にも食べられそうな勢いで怖いんですが、これ、一応本物のアユールベーダです。インドに来てよかったかもと、ここで初めて感じました。

そのまま油で揚げられる前に、45分が経過。本場アユールベーダは無事に終了とあいなりました。なんだか、今までの緊張と疲労が全部体の表面に出てきたかのような気分です。マッサージって、疲れをとるものかと思っていたのですが、どちらかというと、自分の疲れを自覚するための手段のような気がしてなりません。でも、次の日は体絶好調なんですよ。マッサージしたその日はぐっすり眠れるせいでしょうか。

宿に戻り、シャワーを浴びていたら、途中まで調子のよかったシャワーのお湯が、急にぴたっと止まってしまいました。この街ではお湯に恵まれません。インドという地そのものがそういうものなんでしょうか。私はこの街に怒ってイライラするために来たのかしらと思います。そういえば、日本ではこんなに顔を真っ赤にして怒る機会は少ないものです。それはなんというか、ある種新鮮な感情。

そう思ったら、少しだけインドの楽しみ方がわかってきた気がしました。インドは元気なうちがいいです。むしろ元気じゃないと辛いだけ。きっとすぐに投げ出してしまう…。この旅、まだ帰りたいとは思いません。私はインドでやっていける人間だと、確信を持ちました。

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