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インド・ネパール旅行記-2007-

アーグラーへ向かう

昨夜は早く床に就いたのですが、翌日の大移動が気になって真夜中過ぎまで寝付けませんでした。急ぐ必要はないスタイルの旅ですが、心配というよりはむしろ、遠足の前の日みたいな気分です。

早朝、まだ暗いうちに宿をチェックアウト。眠い目をこすりながら宿のスタッフにありがとうを言って、狂犬のうろつくメインバザールへ。この大通りをサイクルリクシャーで走るのも何度目でしょう。相場10Rs(まずは20Rsとふっかけられるのが常ですが)を8Rsで行くコツもマスターしました。それしか持っていなければいいのです。ポッケの小銭入れに8Rsだけ入れておけばいいのです。

ニューデリー駅はごったがえしていました。まだ朝6時前なのに。まだ街のサモサ屋が粉を練り始めるような時間なのに。朝の駅は治安が悪いかと思っていましたが、特に不快な思いをすることはなく、むしろいいツーリストばかりで、親切に電車まで案内してもらっちゃいました。

アーグラー行きSHTBDI号は6時15分、定刻通りに出発。朝日が出て、今日もいい天気です。車内にミネラルウォーターが配られました。ご飯も出るし、お茶も出るし、至れり尽せりな車窓の旅です。窓の外を眺めていると、草むらに座り込んでこっちを見ている人がたくさんいます。最初、電車を見てるのかしらと思っていたのですが、違いました。全然違いました。みんなトイレ中だったようです。まじまじ見ちゃって、こっちが恥ずかしくなっちゃいましたよ。お願いだからちゃんとトイレを作ってください。

  

8時20分、予定通りにアーグラーカント駅着。今夜の寝台で次の街へ向かう予定なので、宿探しはせずに、そのまま荷物を持ってタージ・マハルへ向かうことにします。駅からタージ・マハルまではサイクルリクシャーで。最初群がるリクシャーマンたちに、相場60Rsなどと言われたのですが、とりあえず25Rsまで値切れました。本当の相場が分からないので不安ではありましたが、荷物も大きいこともありこれで手を打ちました。

リクシャーマンのムーンさんは、こいつがまた面白い男で、自分は奥さんのほかに5人もガールフレンドがいるとか、日本人のジャッキー・チェン(違います!)は強くて格好いいから好きだとか、なんやかんやで笑いをとってくれます。聞くところによると、インドのお国柄から自由恋愛というのは難しいらしく、「オレも見合い結婚だったんだよ。だから彼女を作るのさ!」ですと。いやあなたそれ、立派な不倫ですよ。こんなひょっとしたところからインドの一般庶民の恋愛事情が垣間見られました。

ムーンという名前は本名なのかどうか知りませんが、とてもラッキーな意味がある、と自慢げでした。ムーン繋がりで、近年のインドや日本の月探査計画なんかについて語りあって30分。タージ・マハル前着。たくさん笑って、これで25Rsは格安でした。

タージマハルの手前で交通止めになっており、そこからバックパックを背負って1kmほど歩くことになりました。足の悪い身分なので少し苦労しましたが、まあこれも旅のうち。時間だけはたっぷりあるので、のんびり歩いていきました。

こんなみすぼらしい貧乏旅行者の私にも「バクシーシちょうだーい」と物乞いをしてきた小さな女の子がいたので、休憩がてら路肩に腰かけて二人で手持ちの羊羹を食べました。お金持ってないけど、ジャパニーズ和菓子があるよーって。思いのほか喜んでくれて、名前はピッティだよー、と教えてくれました。輪廻転生とか私はよく分からないので、来世のためにいいことをするよりは、今隣にいるピッティの笑顔が一番の恩恵です。そんな素敵な笑顔に出会えたことに純粋に感謝。ピッティありがと。

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