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インド・ネパール旅行記-2007-

Happy Holy

今日がお祭りというのはどうやら本当のようです。夏を迎える色と水の祭典「ホーリー」。今日はカースト制度も無礼講で、何も知らずに観光客が外に出ると、ここぞとばかりに日ごろのうっぷん晴らしのとばっちりを受けることになる、とガイドブックは注意を呼び掛けております。色粉を投げつけられたり、水をかぶらされたり、エキサイトしすぎると汚水まみれにされるおそれもあるとか。そして、デリーよりももっと過激な地方では、死人や行方不明の観光客が出るほどの恐い一日。

ホテルのフロント係のおじさんは、今日のデリーはインゲイジだ、と言って出掛けるのをやめるよう説得してきます。駅も店も、みんなcloseだと言うのです。困ってしまいました。次の町へ行くための切符を取りにいきたかったのに、出かけることすら難しそうです。安宿の窓から顔を出して、町に流れるへんてこな音楽を聴きながら、どうしたものかとため息をついています。昨日もとんでもない日でしたが、今日は下手をするともっととんでもないことになりそうな予感がします。

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お昼前まで部屋で粘った挙句、ついに思い立って安宿を飛び出しました。駅の近くにあるメインバザールに宿換えをしようという目的半分、もう半分は、下手すると観光客は殺されるかもしれないという、噂のホーリーがいかなるものなのかをこの目で見るために。部屋をチェックアウトして、サイクルリクシャをつかまえて(もうタクシーはこりごりです!)、喧騒の町へ!

いやもう、すごかったです!メインバザールに向かう道すがら、上から横からの色粉+水鉄砲攻撃。子供たちの容赦ない「Happy Holy」攻撃に、インド入国2日目の慣れない観光客はたじたじでした。でも、殺人や物取りといったような悪意はなく、少なくともニューデリーのホーリー祭りは好意的な印象です。そしてなんといっても、「祭り」はいいです。部屋に閉じこもっていなくて正解でした。

新しく寝床を得たメインバザールの外れの宿で鏡を見たら、紫や緑に染まったホーリーな自分がいました。この服、残念ながらもう捨てるしかないと思います。落ちないでしょうこの色粉は。新しい宿はスタービューホテル。370Rs/泊のところを、値切って350Rs/泊でチェックインしました。どこかの町行きの鉄道切符が取れるまで、この宿で過ごそうと思います。

そういえば、昨日から何も食べていなかったことを思い出しました。ホテルの屋上階にカフェがあると聞いたので、早速上へ。ネパールから来たという日本人観光客に会えたので、一緒に食事がてらネパール行きの教訓をもらいました。ネパールに行くためのバスはバラナシという町から乗れるらしいこと、ただし出発・到着時間はまったくあてにならないこと、道も悪くかなり揺れるのを覚悟すべしとのこと、インド定食ターリーを食べながら、ひとしきり生の情報を収集しました。

食事はすごく量が多く、今日は全部食べきることを諦めました。インドでは四六時中ナンを食べているものだと思っていましたが、ターリーについてくるのはもっと薄くて小さな「チャパティ」です。グリンピースのカレーとチキンのカレー、そして豆のスープ「ダール」がつきます。もちろん米も。「ダヒー」と呼ばれるヨーグルトもありました。甘くなく、辛いカレーに混ぜて食べるのがよいのだとか。せんべいみたいな薄焼きの「アチャール」はちゃんと全部平らげました。味は、どうでしょう。不味い、とは思いませんでしたが、私の舌は日本で食べるインドカレーの方を好むようです。

屋上のカフェにいても、部屋にいてもデリーの喧騒が聞こえてきます。食後、移動に疲れていた体をベッドに預け、「Happy Holy!!!」の響きを反芻しながら、しばしの眠りに落ちました。

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