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ペルー旅行記-2005-

ワイナピチュ登山の洗礼

マチュピチュに入場したその足でワイナピチュ登山口に直行した。一日に入山出来る人数に制限があるらしいと聞いていたので自然と足が急ぐ。噂ではワイナピチュ登山は一日400人限定だとか。入り口にはもうかなりの人が集まっていた。ゲートにてノートに記名する。今の時刻は8時15分、本日121人目のワイナピチュ登山者となった。

気合入れて、いざワイナピチュへ!と思ったのだが、ここでゲートのお兄さんたちに捕まる。ワイナピチュバックに写真を撮って、ついでにみんなで記念撮影して・・・、なんで私らこんな仲良くなっちゃってるんだろうか。しかも3人で管理しているゲートなのに、3人揃って小屋から出てきちゃうから困る。ああもう後ろには長い行列が。小心者のJapanese girlsは皆の目線に冷や冷やしてるのに、管理者3人大喜びでトーク全開。あぁ、ラテン系。これがラテン系。

もう行かないとお昼までに帰って来られないからと、やっとで登山スタート。自分、山登りの経験は豊富だが、手術してまだ1年、さすがにきつい。登山道もしっかりしてて、登りやすい道なんだが、階段状の石組みを登っていく途中で息がきれてくる。急な斜面はロープにしがみ付きながら、最終的には足じゃなくて手で登ってるような感じになってしまった。さすがに無謀すぎたかと思いつつも、でも登り始めたからには絶対登頂!

途中、バスが登る九十九折道が見渡せる場所で休憩した。上から見ると確かにおっかないかも知れない。すれ違う人たちとの交流も登山の醍醐味。スペイン語に英語に日本語まで飛び交っちゃう、ワールドワイドな山登り。水分補給休憩をこまめに取りながら、頂上到着。ゲートでおしゃべりしまくった時間も含め、1時間強の登り道だった。思っていたよりはきっつかった。天辺はでっかい石がごつごつあるだけ。でも眺めは最高だ。反対側から見るマチュピチュ遺跡は有名で見慣れたあの風景とは全然違った雰囲気。それは老いた峰に抱かれるマチュピチュの姿。高いところから空中都市を見下ろすってのも、なかなか出来ない経験だった。

頂上は非常に狭く長いこと休んでいるわけにもいかない。下からは新しい登山者が次々と登ってくる。写真を撮って一息ついたらすぐに下山開始。途中、急な石の坂道が出現。かなり急。しかも滑りやすい。今までに無い難所だった。様子を伺っていると、若い欧米人たちが、坂をダッシュで駆け抜けていった。新種の山羊のような健脚ぶりが羨ましい。私の足ではここは走れない・・・。困った。どうする・・・?!

と、急に後ろから男性が現れ、手を引かれた。エスコート抜群で、難なく坂道クリアー。おぉぉぉ、白馬の王子か??よく見たら、入口の入山管理ゲートのハドゥンさんだった。あんた、いつの間に上がってきたんだ!?

丁寧にお礼を言って、下山再開。登りよりはずっと楽だが、下りは膝にくる。ここでコケたら日本に強制送還と言い聞かせ、慎重にくだる。途中、アグアス村から九十九坂を登って、ワイナピチュにアタックしているという日本人男性に逢った。すさまじい体力、恐れ入った。でも、見るからに限界間近でヘトヘトな顔。行きの自分もこんな顔してたんだろうかと思ってちょっとおかしくなった。

そんなこんなで管理小屋に無事帰還。時計を見ると所要時間は2時間15分。比較的標準的なタイム。成せば成るじゃないか。膝の爆笑が落ち着くまで小一時間小屋の前で座り込んでいたが、回復後は帰りの時間までゆっくりマチュピチュを堪能できた。誰もいない絶好のビューポイントを見つけてのんびりねっころがったり、日本の友人に手紙を書いたり、贅沢な時間を過ごした。

****************

翌朝、麻酔から目覚めるかのように突然目が覚めた。実際、昨夜飲んだピスコのアルコールがきれたのかも知れない。時計を見ると午前3時。早すぎるだろうと思いながらもシーツから体を起こして、そして固まった。

「うっ、そこらじゅう痛ぇぇぇ・・・」

筋肉痛。ワイナピチュ登山の真の洗礼は翌日以降にやってくるということを思い知ったのだった。
 

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