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ペルー旅行記-2005-

リマの朝

空港を一歩出て大きく息を吸う。張り詰めたような冷たさ。真冬の空気。真夏から飛んできた自分には懐かしいこの寒さ。南半球初上陸を実感する瞬間だった。

真夜中のリマの街は想像を超えた大都会で、大きな4車線道路の脇には大きなスーパーやデパートが立ち並び、スタバもマックもある。ピザハットもケンタッキーもある。ナイロビのような煩雑な街を想定していたが、残念大外れ。この街の信号は夜中でもちゃんと動いていた(そもそもナイロビには信号がなかった!)。

予約していたホテルに着くと、深夜にもかかわらず門の前には守衛。治安の良し悪しが少し気になった。フロントマンに聞いてみたところ、この辺りはミラフローレス地区というリマの新しい市街地らしい。夜でも歩けるほどに治安がいい地区ではあるが、逆に旧市街のほうはこんな時間に出歩いたら大変なことになるよ、と厳しい顔をされた。

出かけようにも、もう夜中の2時。それにただでさえ長い空の旅でこちらはへとへとだった。そのままベッドに転がり込むことしかできない。ホテルの窓にリマの街の灯りが映っていた。こんな夜中でもお店が開いているらしい。治安がいいというのは嘘ではなさそうだ。とかなんとか考えているうちに、こてっと寝てしまった。夢も見ない熟睡だった。まあ旅の初日なんてだいたいこんなもんだろう。

目が覚めると携帯電話の時計が朝5時を指していた。昨日あんなに疲れていたのに、時間を合わせることは怠らなかったらしい。かなり深く眠ったようで、二度寝しようにも寝付けない。ベッドの中でごろごろして、カーテンの外が明るくなるのを待った。

朝6時、思い立って布団をけり上げカーテンを開ける。目の前に広がったのはリマの朝。憧れの大地ペルーでの冒険の火ぶたが切って落とされた朝だった。

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