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ペルー旅行記-2005-

アマゾンに暮らす

LOST COCHAの大冒険の後、グアカマヨルームのハンモックでのんびりお昼寝。疲れをいやした。ハンモッグというものは揺り籠みたいに心地よい。ジャングルの鳥たちの声を聞きながら、大冒険の疲れを癒すひととき。

とその時、すっごいものを見てしまった。カリフォルニア人二人組(今日の冒険を大冒険に仕立て上げた張本人たち)が、庭のプールで泳いでるのだ。あれだけ歩いて、その後プールってあんたら・・・限界ないのか?!米と肉、主食の違いって思っていたよりずっとでかいらしい。完全に負けたと思った。!

ティムやソフィアたちがジャングルのローカルファミリーの家に遊びに行くというので一緒についていくことにした。先ほどの一件で潜在的な体力の差は歴然と分かったので、無理はしないように言い聞かせる。ペケペケ船で15分ほどいったところにある島に上陸して熱帯雨林の中を奥へと進む。野生のバナナやドラゴンフルーツ、パイナップルなんかを横目にセルバを抜けると、一軒だけ小さな木の家があった。

どんな野性的な一家が待ち構えているかとドキドキしたけれど、彼らは思っていたよりずっと普通の家族だった。自給自足って言っても食べ物だけで、衣服は我々とたいしてかわらない。庭にサッカーボールが転がってたりして現代的。小さな赤ん坊がお手製の揺り籠に揺られながらうとうとしていた。ここにあるのは、ただ時間の流れが日本よりゆっくりな家族の姿だった。いまやジャングルの中までこんな具合なんだ。もう地球に秘境はなくなっちゃったらしい。ちょっとへんな期待を抱きすぎた自分が恥ずかしくなった。家族が幸せに暮らせるって事はすばらしい。文明化がどうとか、それ以前の問題ですばらしい。守るべき家族がいる、やるべき仕事がある、だからここは今も昔も彼らの楽園。

帰り道、夕陽がまぶしかった。オレンジの波間がとっても綺麗に見えた。あまりに綺麗なもんだから、無理言ってロッジの手前の岸辺で夕陽鑑賞させてもらう事に。「あとで迎えにくるよ」そう言い残してガイドは一人で戻っていった。空の色が変わっていくのに呼応して、最初見事なオレンジ色だった波間は、みるみるうちに赤く染まっていく。アマゾンに絶えず動き続ける自然世界をみた。そしてアマゾンに夜がくる・・・。あれ?ガイドさんは??

「置き去りにされた!!!?」
急に一同大慌て。こんなとこで一晩過したらさすがにヤバい。猿はいるし、へたすりゃジャガーとかもいるし。他のメンバーも「泳ぐ...?」なんて冗談を言いながらマジな顔。午前中に会ったカイマンの眼を思い出してぞっと冷たいものが走る。

すると、そんな私たちのところに森の奥から別のグループが。この森を探検してきた帰りらしい。
「なんだお前ら置いてかれたのかー」
と暢気な事言って下さる。彼らを迎えに船も1艘くるようだ。私たちは顔を見合わせた。ここでやるべき事はただひとつ。そう彼らの船を奪うのだ!生きるために仕方がないと自分に言い聞かせ、別グループのペケペケ船をジャック!!一致団結すると、人種が違えどパワーは無限大らしい!おかげで我らグループは誰一人ワニの餌になることなく何食わぬ顔でロッジに帰還した。尊い犠牲に心からの合掌を!

翌日、我々はアマゾン探検を終えてロッジを発った。スタッフに手を振ったら、行きと同じ船で再びプエルトマルドナードの船着場へ1時間20分の旅。

船では昨日のローカルファミリーと一緒になった。今日は街へ出るらしい。ママが赤ちゃん抱っこして、うーん、やっぱり幸せそう。赤ちゃんの名前はポリネシアちゃんという。2歳、可愛い盛り。ジャングルで生まれ育つというのは、どういうことなんだろう。着ている服は私たちとたいして変わらない。食生活はちょっと違うか。あとは人生における時間の使い方が違うんだ。自然の脅威も、私たちよりはずっと身近なもののはず。大雨とか、洪水とか。精神的なたくましさとか、根本的に違うのかな。途中、岸辺に2mはありそうな巨大カイマンを見つけた。そうか、こいつらと一緒に生きてくってことは、強くなきゃ勝ち残れないわな。

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