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ペルー旅行記-2005-

LOST COCHAで風の声を聞く

夕食の後、明日のジャングル探検のコース説明があった。英語の苦手な私は、なんでもいいよーと人任せにしていたのだが、なんか途中からよく分からないがびっくりな展開になってきた。好奇心旺盛なカリフォルニア人ティムとジョンが、明日のプランに真っ向から反対。来た道をそのまま戻るなんて芸がない!と大反論を展開し始めたのだ。おいおい、こっちは今日の探検だけで足が悲鳴あげてるんですけど..。ガイドも困り顔。

でも、2人の言うことも納得できる。ここまで来たからにはやれるだけやりたい。私の足がいい子にしててくれるのなら、その案に賛成なんだけどもなー。結局、2人の熱意に押された形で明日のプラン、計13キロの大冒険となった!ひゃー!大丈夫なのかー。まあこんな予期せぬ展開もまた旅の醍醐味かと思う。ここは思い切ってとことん冒険してみましょう。

朝6時、無謀計画御一行はジャングルの奥地「LOST COCHA」に向けて出発。心配していたほど歩くのがきついわけでもない。先頭を行くガイドが何度も立ち止まって、熱帯の動植物についての講義を挟むから、たいして疲れないのだ。曇り空のため暑さもないし、逆に涼しいほどだった。いい感じのハイキング。湿った土の匂いが小さい頃の登山を思い出させる。もともと自分は山育ちの自然児なのだ!

しかし、楽観してはいられない。もしも木の根につまづいて転倒でもしたら、左足の骨が完全にくっついていない私はどうなることか・・・。見事に骨折、後、日本に強制送還。それって怖すぎる。ということで、絶対に転ばないがこの冒険のモットーになった。結果、下ばっかりに注意を向けていたため、木に頭をぶつける事3回。頭打ちすぎて逆にみんなに心配させる結果となった・・・。

木の実のなかに卵を産むカブトムシがいるという。ガイドが割った実の中には丸々太ったカブトムシの幼虫が入っていた。このガイド、なかなかのツワモノで皆に向かってカブトムシを差し出し、「食べてみなよ」なんて言ったりする。好奇心旺盛なティムは躊躇いながらも幼虫を口の中へ・・・。「うーん。意外とオイリーな味だね」この状況下でジョークが言える外人ってすげーと思った。

タランチュラの穴を見つけて、木の棒でくすぐってみる。餌がきたと勘違いした毒蜘蛛は、誘いに乗って巣の外へ。写真で見たことあるけど、こいつ本物だ。でかい!足長い!不気味な黒ー!!足に生えてる白い毛もなんか毒々しい。餌がないと分かると、すぐに巣の中に引っ込んでしまう彼(彼女?)は意外とシャイなハンターだった。

そんなこんなで辿り着いたLOST COCHA。そこは広い沼地だった。小さな展望台が立っている。100段あるという螺旋階段を息切らしながら登っていくと・・・、嗚呼、これぞ熱帯雨林!!って感じの景色が360度広がっていた。熱帯の風が吹いてくると、森中の木々が一斉に揺れる。それはまるで森と風が会話しているみたいな音だった。頑張って歩いた達成感をかみ締めながら、ざざわーと遠くまで響く話し声に耳を傾けてみた。

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