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ケニア旅行記-2005-

ドラマチック初サファリ

私は動物が大好きなくせして、動物園やサファリパークに行った思い出がない。ペットも飼った事がない。昔、田舎に住んでいた時分に、足をけがしたウサギを自宅で介抱したことがあったが、治った早々脱檻して逃げていかれたような気がする。

ヒヒの親子それでも自分が動物好きだと思うのは、月曜夜8時からのNHKの某動物番組を見て育ったせいだろう。狩りに成功して3日ぶりに子供に餌を与える肉食獣と、彼らから大切な子供の命を守る草食動物、弱って餌をとれずに死んでいく者と命を守るため産まれてすぐに立ち上がる者が共存するサバンナは、子供の目線から見ても十分ドラマチックな場所だったし、動物たちの生き様には胸を打たれた。そんな私のことだから、初サファリの興奮は忘れられない。

ダンボ?!アンボセリ国立公園では朝と夕方にサファリができる。雨季が終わり、乾季に突入したばかりのサバンナは気候も清しく、お隣のタンザニアにそびえるキリマンジャロが見えることもあるらしい。そしてメインは、ゾウ。アンボセリ国立公園はゾウの楽園なのだ。この大平原目指して各地からゾウが集まったそうな。サファリカーを真ん中にあっちもゾウ、こっちもゾウ、シラサギと一緒に水浴びをするゾウ、群れで草を食むゾウ、ダンボみたいに耳をパタパタさせるゾウ、本当にゾウだらけ。今は餌が多いからいいものの、乾季には草がなくなっちゃうんじゃないだろうかと思うほどのゾウ密度だ。

寄りそう親子中に一頭、尾の切れた子ゾウを見つけた。ガイドが言うには、ハイエナに殺されかけたとか。こんな大きなゾウでさえハイエナに襲われるという事実に驚愕。そんな苛酷な状況にいてもしっかり生きている仔ゾウがスバラシイ!そして隣には常に寄り添う大きな母ゾウが。仔ゾウを守っているみたいだ。あと何年かしたら、今度はこいつが子供を守るBIGなゾウになるんだろう。やっぱりサバンナはドラマチックだ!

茂みにサファリカーが集まっている。ライオンがいるらしい。初回から百獣の王ライオンに遭えるなんてかなり私はかなりラッキーだ!と思いきや、王はお疲れなのかちっとも起きてはくれない。ライオン発見☆人間なんて目じゃない御様子。ここが野生の王国なら一番偉いのはやっぱりライオンな訳で、私はただの通りすがりの人間。この状況で彼らのサービス精神に期待しても無駄なのは明らかだった。しかし、青い空はいつもここにあるし、風も気持ちいいし、こんなところで一日20時間も寝ているという(それがライオンの習性だからしかたないが)王様の贅沢振りには絶句させられる。

しばらくして、怪我をしたヌーが群れから離れて横になっているのを見つけた。遠いが肉眼でも血がべっとりついているのが分かる。すぐにレンジャーが確認に来たが、助かる見込みはないらしい。すぐ近くまでハイエナがやってきている。キリマンジャロ血の匂いを察知したに違いない。今夜、狩が決行されるのだろう。これが野生の掟、自然の世界だ。

夕暮れ時、雲の隙間から真っ赤な光が降注ぐいでサバンナを照らす時間帯。サバンナの空があまりに綺麗なので、思わずカメラを向けたくなった。立ち上がって車から顔を出せば、乾いた草の匂いをのせた心地よい風に頬をなでられる。幸せだ。 「これでキリマンジャロが見えればなあ」 なんて言っていたら・・・・ あ!見えた!!キリマンジャロの頂上がくっきりと!これにはサファリカーの乗組員全員が大感動だった。

ゾウとキリマンジャロキリマンジャロと言えばアフリカの最高峰だ。山頂には雪。広がるすそ野。その美しさ、まさしくキリマンジャロ!!自然を相手にした旅は今までとは一味も二味も違っている。映像の中だけのドラマチックサバンナが、今まさにここにある。

そんなこんなで初日のサファリは終了。これから一週間、こんな感動てんこ盛りの生活を送れるなんて夢のようだ。そしてロッジに戻り、唖然とする。デジカメSDカードの残枚数、もうほとんどないじゃん!!

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