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ケニア旅行記-2005-

ハクナマタタ精神を養う

気球を降りて朝食をとった後、ロッジまでの帰り道は車で1時間ほどのサファリとなった。ハイエナハイエナやトピ、バッファローなんかに出会えた。一緒に気球に乗っていたアメリカ人の老夫婦と仲良くなって、サバンナについていろいろ教えてもらった。なんと彼らは以前、ケニアに住んでいたことがあるらしい。旦那さんはケニアの大学で講師をしていたとか。

「ほら、ほらあそこ。カバだ」
「本当だ!カバだ!口開けてるー」
「カバはのんびりしてるように見えるけど、実はサバンナにおいてvery dangerousな生き物なんだよ」
「そうなの?でもカバ可愛いよ?」
「昔レンジャーが2人殺された」トピ
「ひえー」
「頭がいいんだ。よけられても、後ろから再度突進してきたりする」
「ひえー!!」
「大きいしスピードもあるからね、人間なんてひとたまりもないよ」
「そいつは確かにvery dangerousだね・・・」
「more dangerousはクロコダイルだ。アメリカのアリゲーターなんかに比べてずっと獰猛だよ」
「じゃあthe most dangerousは何なの?」
「何だと思う?」
「やっぱりライオン?いや、チーターかな」
「サバンナのthe most dangerousは蚊だよ」
バッファロー「蚊!?」
「蚊はいろんな病気を媒介するだろ。たくさんの人たちが病気で亡くなるんだ」
「なるほど・・・(刺された自分の腕を見る)」
「そのくらいなら問題ないさ。たくさん刺されたら危険だけど」
「そっか。実はちょっと心配してたんですよ。マラリアとか」
「マラリアの蚊は他とは違うんだ。刺すときにお尻を高く持ち上げてるのがマラリア蚊。見分けがつくだろ」
「なるほど!でも、刺されたことに気づいた頃は、当の本人(蚊)なんてどっかいっちゃってない?」
「ハハハ・・・・」

教授と奥様~いろいろお世話になりました~昔、マラリアにかかったことがあるといっていた彼の奥さんは、もう全然心配なんてしていないという風。サバンナの洗礼を受けて自分も一員になれた気がしたわ、と言って笑っていた。マラリアは毎年100万人が亡くなるというほどの大きな病気。それをさらっと克服する奥さんの一言がとても印象的だった。サバンナの一員なんて表現ちょっと素敵じゃないか。

私はというと、蚊に刺されマラリア予備軍、猫に引っかかれて狂犬病予備軍、水にあたって腸炎予備軍・・・しっかりデンジャラスアフリカを満喫している。でもあんまり心配しない気にしない。それがここでは一番大切なことらしい。ケニアを旅するってことはハクナマタタ精神を養うってことだ。それは生きることと死ぬことの本質を理解した上で、それでもなお強く生きてく心の準備をするってことだ。ガンになって闘病して、再発・転移の恐怖に心を苛まれる日々がスタートしたばかり。でも自分は生きてる。こっから先はハクナマタタだ。今このタイミングで、ケニアにきて本当によかった。

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