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ドイツ旅行記-2003-

列車に乗って中世へ

ミュンヘンの朝。時間は4時半を回ったところ。完全に寝不足だ。今日の予定はミュンヘンからローテンブルクまでの鉄道移動。昨日到着したばかりでただでさえお疲れ気味なのに、今日の列車の旅を思うと心配で寝付けなかった。果たして本当に自分たちだけで乗れるのか?目的地のローテンブルクまで辿り着けるのか・・・??

が、そんなことをちまちま心配しているのはどうやら私だけだったらしいということがその数時間後に発覚した。他の部屋の奴らはぐっすり眠りこけ、挙句の果てに朝ごはんに遅刻!!来る時にトランジットしたイギリス時間のまま、時計を合わせるのを忘れていたという、ありがちな時差ハプニング。朝からみんなで笑ったら少し気が楽になった。

看板がプレッツェル@ローテンブルク朝ごはんバイキングにはプレッツェルが登場。ドイツといったらこれでしょってことで、早速食べてみた。パンなのにこれがかなりしょっぱい。パンというよりはおつまみだ。さすがビール王国ドイツ。朝ごはんからおつまみか(違うけど)。

列車が出る時間が分からないので早めにホテルをチェックアウトしてミュンヘンの駅へ向かった。海外で列車に乗るのはもちろんみんな初めて。コンパートメントなんてもはやハリーポッターの世界。

8時過ぎ、ミュンヘン駅を出発した列車は郊外へと向かって進んでいった。さぁ待ってましたヨーロッパの田舎景色!車窓の背景は豊かな緑色。ヨーロッパの街並みはどこを切り取っても美しい丘の上まで草原が広がっていたり、背の高いトウモロコシ畑が続いていたり。遠くに見える集落。真ん中にそびえる背の高い教会。赤茶色の田舎町の家々。そうそう、こういう旅がしたかったのよー。やっぱり今回は旅に出てきて正解だった。テンションが上がるにつれて、足の痛みがひいていくような気がする。ようは気の持ちようなのかもしれない。

シュタイナハで乗り換えて、さらに鉄道の旅は続く。大きなキャリーバックを抱えて駅の中を行ったり来たりするのは結構な体力勝負だった。でも一度列車に乗っちゃえば、景色の良さでみんな帳消し。

ローテンブルク駅着そして辿り着いた目的地、ローテンブルク駅は想像していたよりずっとずっと小さな駅だった。ここが本当に『中世の宝石箱』ローテンブルク?みんなの疑心暗鬼な目線が一転したのは実際に「宝石箱」の中に入った瞬間。その瞬間、4人が4人とも「おぉぉぉ~」と声にならない溜息をもらすことになった。

タクシーに乗って城壁内に入った途端に、あたりの街並みが一変する。なるほどこれが宝石箱。城壁にぐるっと囲まれた街全体が、現在まで色褪せない中世を見せてくれた。中世を全然知らない私でも、そうそうこれが中世ってやつだよな、としっくりくる。ローテンブルク街並み確かにここは私のイメージの枠の中では最大限に中世で、童話の中に紛れ込んだような感じと言おうか、なんだか現実を忘れそうな街並みだった。

早速街の中心マルクト広場へ。ここで正午ジャストの仕掛け時計を見る。広場にはもうたくさんの人が集まっていてにぎやかだった。みんなカメラを掲げている。昔々、ローテンブルクの市長さんがワインを一気飲みし、侵略者から街を救って英雄になったという伝説のお話。それに基づいているらしいのだが、話を聞く限りその市長は英雄じゃなくてただの酒豪だろう。

マルクト広場 待つこと数分。ついにからくりが動き出した。こんなに人が集まっているのだから、と期待した仕掛け時計。だが実際のところ、からくり自体はあっという間だった。こんなにみんなこぞって待ったのに、カメラまでばっちり準備したのに、え、もう終わりなんですか?!という感じ。期待のしすぎは良くないらしい。きっと中世ってやつはこんなもんなんだな、と諦める。

仕掛け時計での不完全燃焼を解消すべく、市庁舎の展望台へ登ってみた。高いところから中世ってやつを見下ろしてやろうゼ、と登り始めたのはいいのだが、これが何気にかなりハードだった。展望台から階段はだんだん狭くなってきて、降りてくる人とすれ違うのがやっと。しかも上に行けば行くほどほど傾斜が急になって、途中で足が引きつってしまった。

でも上から見える中世はそれなりに最高。赤茶色の街並みと青空が清々しいくらい印象的。そして汗を乾かす中世の風がとても気持ちよかった。ローテンブルク、いい街だ。

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翌日、ローテンブルクの郷土資料博物館にて例の市長が一気飲みしたという3リットルワインのカップを見つけた。でかい。これはでかい。こんなのでワインを一気飲みしたら、そのまま急性アルコール中毒だ。やっぱり彼はとんでもない酒豪だったに違いない、ということで4人一同納得だった。

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